
院長:有村お気軽にご相談ください!
階段を下りるたびに、膝の内側がズキッとする。朝の一歩目や椅子から立ち上がる瞬間にも、同じ場所に違和感が出てくる。このまま歩き続けてよいのか、不安になる方も多いと思います。
豊盛堂整体・整骨院の有村です。この記事では、鵞足炎の可能性にも触れながら、家で確認できること、無理に触らないほうがよい状態、相談を考えたいタイミングについてお話しします。
先に全体像を確認したい方は、鵞足炎の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常で確認しやすいポイントから順にお伝えします。



まず痛む場面を確認しましょう
下り階段や椅子から立ち上がる場面で、膝の内側に鋭い痛みが走るというご相談は少なくありません。歩き始めの数歩だけ痛む方もいます。
平らな道では気にならないのに、段差で急に痛むこともあります。膝の内側には腱や靱帯、クッションの役目をする組織が集まっているため、痛みの出どころは一つとは限りません。ズキッとする瞬間と、じんわり続く違和感を分けて考えると、手がかりをつかみやすくなります。
膝の内側の痛みは、年齢だけで決まるものではありません。痛む場所と動きを分けて考えると、背景を探りやすくなります。代表的なものを、二つの方向からお話しします。
鵞足とは、太ももの内側から膝の内側下に付く三つの筋肉の腱が集まる部分です。ここに負担が重なると、膝のお皿の内側やや下に痛みが出ることがあります。
ランニングや部活動のほか、ウォーキングの距離を急に増やした後に痛む方もいます。階段の下りや立ち上がりで痛みが強まるのは、よくある訴えのひとつ。太ももの硬さが関わっている方も見かけます。
一方で、膝の内側の軟骨がすり減る変形性膝関節症や、内側半月板の傷みでも、同じ内側に痛みが出ます。ひねると痛む、引っかかる感じがある場合は、こちらも考えておきたいところです。
どちらの場合も、ご自身では見分けにくいものです。鵞足炎と決めつけず、いくつか可能性があるという前提で読み進めてください。
ほかにも、内側の靱帯の傷みや、骨への負担が関わる場合があります。痛みの出方に迷うときほど、早めに状態を確認しておくと、気持ちの面でも安心できるでしょう。
お風呂上がりなど膝が温まっているときに、痛む場所を指の腹でそっと確かめてみてください。座って膝の力を抜いた姿勢が向いています。
押すと痛い場所がお皿の内側やや下に限られるなら、鵞足の付近に負担がかかっている可能性があります。関節の隙間に沿って痛む場合は、ほかの背景も考えます。
強く押し込む必要はありません。左右の膝を同じ強さで触り比べると、痛みの違いや腫れの有無に気づきやすくなります。押した場所は、お皿から指何本分下かを覚えておくと、あとで相談するときにも伝えやすくなります。
痛い膝をかばって歩くうちに、負担が別の場所へ移っていくことがあります。これが続くと、痛みをかばう歩き方が癖になり、痛みが長引く一因になります。
実は、膝そのものより、股関節や足首の動きにくさが背景にあるケースもあります。膝が内側に入る立ち方や、すり足気味の歩き方、硬くなった太ももの裏側が、膝の内側への負担を増やすのです。
痛いから動かない、動かないから太ももが硬くなる、硬くなってまた痛む。この悪循環に入ると、歩くときの負担が少しずつ大きくなります。スポーツを続けている方は、痛みを抱えたままだと踏ん張りが効かず、本来の力を出しにくくなる点も気にかけておきたいところです。
運動をしていなくても、日々の生活動作で膝の内側に負担が集まることがあります。指宿のように車移動や畑仕事が多い土地柄では、こうした方をよくお見受けします。
車の乗り降りで脚をひねる、しゃがんで草を取る、正座から立ち上がるといった動きは、膝の内側に繰り返し力がかかります。運動習慣がない方でも、仕事や家事の積み重ねで痛みが出るケースはあります。
こうした動作の途中で痛むなら、動かし方を少し変えるだけで負担が減ることもあります。乗り降りの際は、体ごと向きを変えてから足を出してみてください。
自宅ケアの範囲は、痛みを増やさないことを軸に考えます。優先順位は次のとおりで、上から順に取り組んでみてください。
ここまでは、今日からでも始めやすい内容です。痛い場所を強く揉んだり、痛みを我慢して伸ばしたりするのは避けたいところです。炎症が起きている部分を刺激すると、かえって痛みが長引くことがあるためです。
湿布や冷やすケアは、腫れや熱感があるときに限って考える方法です。状態によって判断が変わるため、使い方に迷うときは、自己判断で続けず相談してください。
膝の内側の痛みには、様子を見てよいものと、早めに医療機関へ相談したほうがよいものが混ざっています。状態を二つに分けてお伝えします。
強い腫れや熱感がある、夜も痛みで目が覚める、転んだりひねったりした後から痛む、体重をかけられない。こうした場合は、医療機関へ相談したほうがよい状態です。
膝がカクンと崩れる、曲げ伸ばしの途中で引っかかって動かなくなるときも同じです。レントゲンなどの検査が必要かどうかは、医療機関で確認してください。
強い腫れがなく、階段の下りや歩き始めに痛む、押すと痛い場所がはっきりしているといった場合は、体の使い方を含めて相談しやすい状態です。歩き方や靴の当たり方も一緒に確認できます。
痛みが数週間続いている、運動を続けたい、同じ痛みを繰り返しているといった方は、相談する目安として考えてください。早めに状態を確認しておくと、気持ちも楽になります。
豊盛堂整体・整骨院では、施術の前に検査を丁寧に行うようにしています。痛む場所だけでなく、動いたときの変化も一緒に確認していきます。
同じ膝の内側の痛みでも、押して痛むのか、曲げ伸ばしで痛むのかで、考えられる背景は変わってきます。大きくは次の三つを順に確かめます。
押して痛い位置を、反対側の膝と比べて確かめる
膝や股関節、足首の動きにくさがないかを確認する
立った姿勢や歩く様子から、負担のかかり方を探る
施術の内容は、こうした検査の結果で変わります。関節の動きを回復させる方法を用いることもありますが、感じ方には個人差があり、回復の時期をお約束するものではありません。画像検査が必要と考えられる場合は、医療機関の受診をお勧めしています。
膝の内側の痛みは、鵞足炎のほかにも複数の背景が考えられます。押すと痛い場所と痛む動作を知ることが、対処や相談の手がかりになります。焦らず、できることから始めてみてください。小さな確認の積み重ねが、安心につながります。
今日からは、階段を下りるときと朝の一歩目の痛みを、メモ程度に記録してみてください。痛む場所、強さ、続く時間が分かると、相談のときにも役立ちます。靴底の減り方も確認しておくとよいでしょう。
膝だけでなく、歩き方や体の使い方の癖も含めて確認したい方は、豊盛堂整体・整骨院へお気軽にご相談ください。

