
院長:有村お気軽にご相談ください!
整形外科で膝に注射を受けているのに、階段を降りるたびに痛みが戻ってくる。このまま続けてよいのか、自分には効いていないのではと、不安になる方もいると思います。
豊盛堂整体・整骨院の有村です。この記事では、膝の注射でどこまで楽になるのか、続ける目安、注意したい副作用の3つについて、体の使い方や歩き方の視点も交えて、ていねいにお話しします。
先に全体像を確認したい方は、変形性膝関節症の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、日常で確認しやすいことから順にお伝えしますので、気になるところから読み進めてください。



まず今の状態を確認しましょう
注射の直後は楽なのに、数日たつと階段の降り始めで膝の内側がずきっとする。そんな声を、来院される方からもよく伺います。
注射は痛みや炎症をやわらげる医療行為で、変形した膝を元に戻すものではないと説明されることが多いです。楽になる日と戻る日があっても、不思議ではないでしょう。まず確認しておきたいのは、階段を降りるときの痛みがいつ戻るか、朝と夕方で違いがあるかです。
注射と聞くと、悪いところに薬が届いて膝の状態そのものが変わるようにイメージする方は、少なくないものです。実際には関節の中の環境に働きかける治療で、効き方にも幅があります。
ヒアルロン酸は、もともと関節液に含まれる成分です。注射では関節の滑りを助け、痛みやこわばりをやわらげることが期待されると説明されています。膝の曲げ伸ばしが軽くなる方もいます。
一方で、すり減った軟骨を元の厚みに戻すものではないとされています。そのため、注射だけで膝の状態が変わると期待しすぎないことも大切です。炎症が強い時期や、変形が進んだ状態では、実感に差が出ることもあります。
数々のご相談の中でも多いのが、注射は続けているのに、普段の歩き方や立ち方など、膝にかかる負担そのものは変わっていないという方。決して珍しいことではありません。
体重のかかり方、足首や股関節の動き、太ももの筋力、立ち仕事の時間などが重なると、痛みが戻りやすい状態が続くことがあります。注射の効き方だけでは説明しきれない部分です。
注射のあとに出る反応の多くは一時的とされていますが、あらかじめ知っておきたい点がいくつかあります。
ヒアルロン酸注射では、注射部位の痛み、腫れ、熱感、皮下出血などが起こることがあるとされています。多くは軽く、短期間でおさまると説明されます。ステロイド注射では、翌日から数日、痛みや腫れが一時的に強まる反応が出ることもあります。
強い腫れや熱感、発熱があるときは先に医療機関へ相談してください。感染などの可能性を含め、注射をした医療機関でないと判断できないことがあるためです。ステロイドを繰り返す場合の注意点も、主治医に確認しておくと安心です。
注射を続ける期間は人によって違うので、まず自分の変化を、次のような項目で書き留めるところから始めてみてください。
数週間ぶんの記録がたまると、何回目あたりから楽になったのか、痛みは何日後に戻るのかを、自分の言葉で話せるようになります。診察のときに慌てずに済みますね。
回数や間隔の目安は、膝の状態や薬剤によって変わります。やめ時を自分で決めてしまわず、記録を持って主治医に相談するのが無難です。注射をやめるかどうかも、状態によって判断が変わります。
実は、膝の痛みでも原因が膝だけにあるとは限りません。変形が進むと、膝を支える周りの筋肉や靭帯にも負担がかかり、痛めやすくなることがあります。さらに股関節や足首の動きが硬いと、負担は膝に集まりやすくなります。
痛みをかばう歩き方になると、歩幅が小さくなったり、足を外側に流したりしがちです。すると太ももやお尻の筋肉を使う機会が減り、膝がさらに頼られる形になります。
痛んで動かなくなり、太ももの筋力が落ちて、また痛みが出る。この流れに入ると、注射で一時的にやわらいでも、歩くときの負担は戻りやすいといえますね。足腰が弱ると階段がさらにつらくなり、外出も減りがちです。
レジでの立ち仕事、畑でのしゃがみ込み、孫を抱き上げる動作など、膝に体重をのせたまま深く曲げる場面は、日常に意外と多いものです。そうした動作の積み重ねが、夕方の膝の重だるさにつながることもあります。
当院では、膝の動きに加え、股関節や足首の硬さ、立ち方や歩き方も検査します。注射の代わりではなく、体の使い方を見直す役割として、医療機関の治療と並行して考えています。
階段を降りるとき、手すりに頼りきっていたり、片足ずつ揃えて降りていたり、膝を外側へ向けて歩いたりしていないでしょうか。どれも膝を守ろうとする自然な動きです。
ただ、こうした動きが続くと膝以外の筋肉や関節にも負担がかかります。階段や椅子からの立ち上がりで、体重が左右どちらに偏るかを、鏡や家族の目で確認してみてください。家族に頼んで歩く姿を撮ってもらうのも一つの方法です。
自宅ケアの範囲は、その日の膝の状態で変わります。調子のよい日と悪い日で、動かし方を変えるところから始めましょう。無理に頑張る必要はありません。
まず確認しておきたいのは、膝に腫れや熱感があるかどうかです。ある日は無理に触らず、動かすのも控えめにして、冷やすかどうかも主治医に確認しておきましょう。
腫れが落ち着いている日は、まず椅子に座ったまま膝をゆっくり曲げ伸ばしするなど、痛みの出ない範囲から始めてみてください。強く押すマッサージや、痛みをこらえた正座は避けておきたいところ。無理のない範囲で続けることが大切です。
注射が自分に合っているのか迷ったときは、一人で抱え込まず、困っている場面と今の状況をそのまま伝えてみてください。遠慮せず話して大丈夫です。
伝えたいのは、痛みが戻るまでの日数、階段や立ち上がりでの変化、仕事中のつらさ、先ほどの記録です。注射以外の選択肢として、運動療法や装具、体重管理などが説明されることもあり、状態によって判断が変わります。
そのうえで、歩き方や膝の使い方に不安が残るなら、治療院での検査も選択肢のひとつです。医療機関の診断を前提に、体の使い方を見直す場として、普段の生活の様子をお聞かせください。
膝の注射は、痛みをやわらげる助けにはなっても、変形した膝そのものを元に戻すものではありません。効果の感じ方には個人差があり、副作用の反応にも注意が必要です。だからこそ、自分の膝の変化を知ることが出発点になります。
今日から始められるのは、階段を降りる、椅子から立つ、買い物袋を持つといった場面で、痛みがどう出るかを一つ書き留めること。小さな記録は、注射を続けるかを考える土台になります。
膝だけでなく、股関節や歩き方の癖も含めて確認したい方は、豊盛堂整体・整骨院へお気軽にご相談ください。

