
院長:有村お気軽にご相談ください!
デスクワークをしていると、夕方になって胸の奥まで空気が届かず、深呼吸をしても満たされない。背中が丸いせいだろうとは思いつつ、息苦しさまで姿勢のせいにしてよいのか、迷う方もいると思います。
豊盛堂整体・整骨院の有村です。この記事では、猫背で呼吸が浅く感じる理由、先に医療機関へ相談したい状態、日常で試せることについてお話しします。
先に全体像を確認したい方は、猫背の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、毎日の生活で気づきやすいことから順にお伝えします。



まず今の状態から考えましょう
パソコンの前で何時間も座っていると、昼過ぎから胸のあたりが詰まったような感じになる方がいる。吸っているのに満足感がなく、つい大きく息を吐いてしまうこともあるでしょう。
数々のご相談の中でも多いのが、猫背を自覚していて、同じ時間帯に息の浅さも気になるという声。背中の丸まりと呼吸の浅さが重なっているケースは、決して珍しくありません。
こうした感覚は、体が疲れているサインとして出ることもあります。いつ、どんな姿勢のときに強くなるのかを思い返してみると、座っているときだけなのか、立っていても続くのかで見方が変わってきます。
息を吸うとき、体の中では肋骨や横隔膜が動いている。猫背ではこの動きが小さくなりやすい、という見方があります。仕組みを知っておくと、対処の方向も考えやすくなるでしょう。
背中が丸くなると、胸のかごにあたる肋骨が前後に縮みやすくなります。息を吸っても肋骨が外へ広がる余地が減り、横隔膜も下がりにくくなると考えられています。デスクワークが長い方ほど、この傾向を感じやすいかもしれません。
胸が広がりにくいと、足りない分を首や肩まわりの筋肉で補おうとする。息を吸うたびに肩が上がる方は、肩で呼吸するくせがついている可能性があります。朝より夕方に強く出る方もいます。
首や肩の緊張が強いと、胸はさらに動きにくくなるもの。肩こりと息の浅さが同時に出る方は、この流れを頭に入れておくと、日常の動きを見直すきっかけになります。
猫背に気づくと、多くの方がまず胸を張って背すじを伸ばそうとします。実は、これでかえって息が入りにくくなる方が少なくありません。頑張るほど苦しくなる、という声も聞きます。
腰を反らせて胸を突き出すと、肋骨の下側が開きにくくなるため。胸を張ると苦しくなる場合は、骨盤の向きや背中の動きにくさが関係しているかもしれません。呼吸だけでなく、腰の位置も一緒に振り返ってみてください。
背すじを伸ばすときは、胸を持ち上げるのではなく、頭のてっぺんが軽く引き上げられる程度で十分。力まずに息が吐ける姿勢が、その方にとって無理の少ない位置と考えてよいでしょう。
息苦しさは、心臓や肺、貧血などが関係していることもあります。姿勢だけが原因と決めつけないことが欠かせません。次の状態があるときは、整骨院より先に医療機関へ相談してください。
これらは息苦しさの受診目安として知っておきたい状態です。急な悪化や強い胸の痛みがあるときは、様子を見ずに、ためらわず救急の利用も考えてください。
姿勢と呼吸は、互いに影響し合っています。丸い背中が呼吸を浅くし、浅い呼吸が首肩の緊張を招いて、さらに背中が丸くなるという流れ。気づかないうちに、悪循環が続いていることもあります。
椅子に浅く座って背もたれに寄りかかると、骨盤が後ろへ倒れ、背中は自然と丸くなります。この座り方が続くと、胸が下へ潰れた状態になりやすいでしょう。
座り方の見直しとして、お尻を椅子の奥まで入れ、座骨で座る感覚を試してみてください。足裏を床につけると、背中の余計な力みも抜けやすくなります。膝の角度は直角に近い位置が目安です。
スマホを見るとき頭が前に出ると、首の付け根から背中にかけて負担が集まります。胸まわりも固まりやすく、息が入りにくくなる一因に。うつむく時間が長いほど、首の前側も縮こまりがちです。
画面を目の高さに近づけるだけでも、首や胸への負担は変わってきます。長く使うときは、肘を机や膝にのせて腕を支えると、肩の力が抜けて楽になります。ほんの小さな工夫でも、毎日の積み重ねは大きいものです。
猫背は座っているときだけの問題ではなく、立ち姿や歩き方にも背中の丸まりが現れます。買い物や通勤の途中、ショーウィンドウに映った姿でふと気づく方もいます。背すじを伸ばして歩く姿は、実際の年齢より若々しい印象につながると感じています。
歩くとき腕の振りが小さい、視線が足元に落ちている、といった方は、胸まわりが固まっている場合があります。体の使い方に目を向けると、呼吸の浅さの背景に気づけることもあるでしょう。
歩幅が小さくなり、疲れやすくなったと感じる方もいらっしゃいます。階段で息が上がりやすいなど、動いたときの息苦しさが強い場合は、先に医療機関へ相談しておくと安心です。
セルフケアは、頑張りすぎないことが前提。仕事や家事の合間に、まずは椅子に座ったまま脇腹を軽く伸ばすところから始めてみてください。肋骨の横が動きやすくなり、息を吸う入り口をつかみやすくなります。順番は、下の三つが目安です。
お尻を椅子の奥まで入れ、足裏を床につけて座骨で座る
片腕を頭の上へ伸ばし、息を吐きながら横へ軽く倒す
鼻から吸って、口から長めに吐く。3回ほどで十分
痛みやしびれが出る動きは続けないこと。無理に反らしたり強く押したりすると、筋肉が緊張して、かえって呼吸が浅くなることがあるためです。数日続けても変化がなければ、一度状態を確認してもらうのも一つの方法でしょう。
医療機関で大きな問題がないと言われたあとも、息の入りにくさが残る方はいらっしゃいます。そのような場合は、体の使い方から確認していく方法があります。
当院では、立った姿勢と座った姿勢の両方で、背骨や肋骨、肩甲骨の動きを確認します。背中の動きにくさがどこにあるのかを、検査で一つずつ確かめていきます。
検査の結果によっては、医療機関への相談をおすすめすることもあります。施術は、体の使い方や生活習慣とあわせて、胸まわりの負担を減らす目的で行うもの。呼吸が楽になるかどうかは、人によって違います。感じ方の変化を、無理のない範囲で一緒に確かめていきましょう。
猫背で呼吸が浅く感じる背景には、胸まわりの動きにくさがある。ただし息苦しさには別の原因もあるため、受診の目安を知っておくことが大切です。息の浅さが気になる日は、無理せず休むことも忘れずに。
明日はまず、一時間に一度立ち上がり、肩の力を抜いてゆっくり息を吐くところから。座り方の見直しも、その場でできる小さな一歩になります。デスクの高さや椅子の位置も、一度確かめておきたいところです。
姿勢だけでなく、背中や肋骨の動き、歩き方の癖も含めて確認したい方は、豊盛堂整体・整骨院へお気軽にご相談ください。