
院長:有村お気軽にご相談ください!
投げ終えたあとから肘がぷくっと腫れ、曲げ伸ばしのたびにズキッと痛む。冷やして一晩寝ても腫れが残っていると、練習を休ませるべきか迷ってしまう方もいるのではないでしょうか。
豊盛堂整体・整骨院の有村です。この記事では、野球肘で肘が腫れて痛むときに、家で確認できること、無理に触らないほうがよい状態、相談を考えたいタイミングについてお話しします。
先に全体像を知りたい方は、野球肘の症状ページもあわせてご覧ください。この記事では、保護者の方やご本人が日常の中で確認しやすいところから、順にお伝えします。



まず腫れの場所を確認しましょう
練習から帰ってお風呂に入ろうとしたら、肘のまわりがふくらんでいた。地域の野球チームの保護者の方から、こんな話を聞くことは少なくありません。見た目の変化に気づいた時点で、すでに不安は大きくなっているものです。
野球肘は、投げる動作の積み重ねで肘にストレスが集まった状態をまとめた呼び名で、腫れの出方は人によってかなり違います。腫れがないから軽い、とは言い切れないのが難しいところ。まず確認しておきたいのは、腫れている場所と、いつから続いているかでしょう。
当院にも、投げるたびに少し痛むけれど、そのうち治まるだろうと様子を見ていた方が相談に来られます。数週間たって腫れが目立ち、ようやく心配になったという流れが、実際には多い印象です。
同じ「腫れている」という訴えでも、肘の内側なのか外側なのかによって、気をつけたい点は少しずつ変わってきます。それぞれの特徴を、順にお話しします。
投げるとき、手首や指を曲げる筋肉と靭帯は、肘の内側を強く引っ張っています。成長期のお子さんだと、その力が骨の端にかかり、肘の内側の痛みや腫れとして表れることがあります。
投げる瞬間に内側がズキッとする、内側を押すと響くといった様子は、野球肘でよく挙げられる特徴です。腫れを抱えたまま投げ続けて、痛みが長引くケースも少なくありません。
外側は、投げるたびに骨と骨が押しつけ合う力を受けやすい場所です。軟骨や骨に傷みが出る離断性骨軟骨炎が隠れていることもあり、内側とは分けて考えておきたいところ。
この状態は、初期には痛みが少ないまま進むことがあるとされています。外側の腫れや曲げ伸ばしの引っかかりがあるなら、早めに整形外科で画像検査を受けておくと安心です。
肘の腫れの原因は、野球肘だけとは限りません。肘をぶつけた、机に肘をつく癖があるといった生活の場面が、腫れに関わっている場合もあります。
腫れの背景として、まず思い浮かべておきたい代表的なものを三つ、短く並べておきます。どれに近いかを知るだけでも、次の行動が決めやすくなります。
投球の繰り返しで骨や靭帯に負担が集まる
肘の先端に水がたまり、ぶよぶよと腫れる
転倒や強打のあとに腫れと強い痛みが出る
ぶつけた覚えがなくても、肘をついた姿勢が長いだけで腫れることはあります。デスクワークや、寝転んでスマホを眺める時間に肘をつく癖がないか、思い返してみてください。
腫れのなかには、練習の予定や試合の日程を気にする前に、先に医療機関へ相談したほうがよい状態があります。迷ったら、早めに動くほうが安心です。
次のような様子が一つでもあれば、整骨院より先に整形外科への受診を考えてください。夜間や休日なら、救急の相談窓口も選択肢になります。
赤みと熱感を伴う腫れは様子を見ないでください。感染が疑われる場合、医療機関では抗菌薬などが検討されることがあり、状態によって判断が変わります。
受診の目安に当てはまらないときでも、腫れた肘に無理をさせない過ごし方があります。難しいことはなく、まずは負担を減らす方向で考えてみてください。
腫れが引くまでは投げないことから始めてみてください。キャッチボールや素振りも含めて、肘にかかる負担を減らすのが先決です。
痛みが強い日は、保冷剤をタオルで包み、10分ほど当てる方法があります。冷やしすぎると皮膚を傷めるので、感覚が鈍くなる前に外しておきましょう。
腫れている部分を強く揉んだり、痛みをこらえて伸ばしたりするのは避けたほうがよいでしょう。刺激で炎症が強まり、かえって痛みが長引くことがあります。
温めるべきか迷う方も多いのですが、熱感がある時期の長風呂や温湿布は、状態によって合わないこともあります。迷うときは、医療機関で確認してください。
腫れが落ち着くと、つい次の練習に戻りたくなるものです。ただ、投球を休む目安は人によって違うため、痛みや動かしにくさが残っていないかも確かめてください。
休まず投げる、腫れが戻る、かばって投げる、別の場所に負担が出る。この悪循環が、こじれやすい流れの典型です。腫れが引かない状態が続くなら、一度状態を確認しておきたいところ。
練習を休むのはつらいものですが、数日の休養で済むはずが、無理を重ねて数か月の離脱になる例もあります。お子さんの場合は、本人が痛みを隠すこともあるため、周りの大人が左右の肘を見比べてあげたいですね。
肘に痛みがあると、腕を思いきり振れず、球速やコントロールが落ちたと感じる方もいます。実は、そこには股関節や肩甲骨の硬さが関わり、そのぶん肘で投げる形になっていることがあります。
体の使い方を変えれば必ず良くなる、というものではありません。ただ、足の踏み込みや体の回し方に、痛みをかばう投げ方が出ていないかを確かめると、肘への負担の手がかりが見つかることはあります。
投球後の動きの硬さは、日常の歩き方や座り方にも表れます。指宿でも、通学や仕事で長く同じ姿勢をとる方が多く、そうした生活習慣まで含めて振り返ると、思わぬ気づきがあるものです。
骨や軟骨に傷みがないかは、レントゲンなどの画像検査で調べる領域で、整形外科が担っています。外側の腫れや、痛みが長引く場合は、まずそちらでの確認が安心です。
整骨院では、痛む場所の押し方、肘の動き、肩や股関節の硬さなどを丁寧に検査し、体の使い方や生活の負担を確認します。医療機関での確認が必要と考えられる場合は、その旨もお伝えします。
整形外科へ行くときは、いつから腫れているのか、投球数や練習量、これまでの経過をメモしておくと話が進みやすくなります。痛む場面を動画で撮っておくのも一つの方法です。
ここまで見てきたとおり、肘の腫れと痛みは、野球肘のほか、滑液包炎や打撲など原因がさまざまです。赤みや熱感があれば先に受診し、なければ投球を休んで経過を確かめる。この二本立てで考えてみてください。
今日は、両腕を前に出して左右の肘を並べ、腫れの場所と大きさの差、曲げ伸ばしの角度を確認してみてください。いつから続いているかとあわせて書き留めておくと、相談の場で役立ちます。
腫れや痛みだけでなく、投げ方や体の使い方も含めて確認したい方は、豊盛堂整体・整骨院へお気軽にご相談ください。
